エルロチニブ(タルセバ)の副作用と効果

エルロチニブ(タルセバ)の副作用と効果

 

商品名(製造・販売会社)

エルロチニブ(タルセバ)の副作用と効果


・エルロチニブ(タルセバ)(中外製薬)

 

 

 

 

■特徴
細胞の増殖や転移などのシグナル伝達に関与する酵素で「チロンキシナーゼ」と呼ばれるものがあります。
がん細胞で異常な「チロシンキナーゼ」が作られると、細胞増殖が活発になります。

 

エルロチニブ(タルセバ)は、上皮成長因子受容体(EGFR)のチロンキシナーゼの働きを阻害するシグナル伝達阻害剤です。

 

2004年にアメリカで発表された、非小細胞がんに対するエルロチニブ(タルセバ)とプラセボの無作為化比較試験で、生存期間の有意な延長が認められています。

 

また脾臓がんに関しては、ゲムシタビンとの併用による有効性が報告されています。

 

■主な副作用
主な副作用として発疹(96.7%)、下痢(71.5%)ですが、重篤な副作用として間質性肺疾患(4.9%)があらわれることがあります
また、ALT(GPT)、AST(GOT)、ビリルビンの上昇等を伴う重篤な肝機能障害(5.7%)があらわれることがあります。

 

間質性肺炎は予兆があります。
息切れや呼吸困難や、せき、発熱などかぜに似た症状があります。
こうした予兆には十分に注意してください。

 

■使用されるがん
脾臓がん
肺がん

 

エルロチニブ(タルセバ)に関する奏効率・生存期間中央値(MST)各種データ

■非小細胞肺癌731例を対象に本剤投与群とプラセボ投与群を比較
エルロチニブ(タルセバ)の副作用と効果
(出典:タルセバ添付文書)

 

奏効率は非常に低い。これは癌の大きさを半分以下に縮小させられた割合は非常に少なかったことを示します。
しかしながら、癌の縮小効果は薄いものの、全体として顕著な生存期間の延長が見られます。
奏効率よりも生存期間の延長こそが「抗がん剤」の効果としては重要視されるべきものですので、エルロチニブは有用な抗がん剤との期待が高まります。

 

■脾臓がんに対するジェムザール単剤とタルセバ+ジェムザールの比較
エルロチニブ(タルセバ)の副作用と効果

 

 

■非小細胞肺がんに対するタルセバとプラセボの比較
エルロチニブ(タルセバ)の副作用と効果
(出典:http://gansupport.jp/article/drug/drug06/3404.html

 

抗がん剤の【効果指標】について患者が知っておくべきこと

 

【奏効率】

特定の種類の抗がん剤を投入されたがん患者集団のうち、完全奏功または部分奏功に達した患者の割合を【奏効率】と呼びます。完全奏功とは、画像診断でがん組織がすべて消失し、新たな病変がない状態が4週間以上続いたもの(完全奏功)。部分奏功とは、病変尾縮小が認められ、新たな病変がない状態が四週間以上持続したもののことを言います。

 

ただ、完全奏功したとしても、がん細胞が測定限界を超えて小さくなっていただけで、その後、癌が再度増殖するケースがほとんどであるため、高い奏効率の抗がん剤=延命を保障するわけではありません
【奏効率】あくまでひとつの目安として考えるべき指標です。

 

【無増悪生存期間・病勢無進行生存期間(PFS)】

病変・がん細胞が進行せずにおとなしくしている期間。ただ、【無憎悪生存期間】が延長しても、延命に必ずしも繋がるとは限りません。
【無増悪生存期間】あくまでひとつの目安として考えるべき指標です。

 

【生存期間中央値(MST)】

がん患者の追跡調査の結果、がん患者の集団の半数が死亡するまでの期間を生存期間中央値といいます。
【生存期間中央値(MST)】は抗がん剤の延命効果、【患者の期待する抗がん剤の効果】を意味するもっとも適した指標と言えます。

 

 

癌と抗がん剤治療

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■抗がん剤で「がんは完治しない」〜「奏効率」に騙されるな〜
抗がん剤治療で完治が見込めるのはごく一部のがんしかありません。抗がん剤の「奏効率」は、がんの治癒率を示す指標ではありません。抗がん剤治療の実態を理解することは、効果的な治療を受けるために非常に重要です。


 


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■抗がん剤治療を【ギャンブル】にしない賢い抗がん剤の活用法

抗がん剤はリスクとリターンのバランスの見極めが非常に重要です。また、合わない抗がん剤を最初に長期間投与してしまうと、効果がないばかりか、別の治療を受ける余力すらなくなり、時には致命的な状況に陥ることもあります。抗がん剤治療をギャンブルにしないための、考え方をご紹介します。



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